古紙は 「古紙・雑誌・リサイクル」

使用済みの紙および板紙。

また、それらの裁断屑、および使用済みの紙器、紙袋、さらに古新聞・雑誌、書籍の返本などをも含めて総称することが多い。従来は「故紙」とも書いた。

古紙は回収後、おもにパルプに再生され、紙の製造に供される。

古紙は水とともに湿式の離解装置中で離解してパルプ状にし、従来は大きな夾雑物を除いただけで下級板紙原料として用いられてきた。

その後木材資源の不足から、より上質のパルプの再生に関心が集まり、微細夾雑物や軽量夾雑物の除去や、界面活性剤による印刷インキの分散除去や過酸化水素などによる漂白などの再生技術が進歩して古紙の用途は広がり、新聞用紙、更紙、中質紙などの印刷用紙、筆記用紙やティシュペーパーなどの原料として広く使われるようになった。

紙の1人当りの年間消費量はその国の文化のバロメーターともいわれるが、1998年の世界のパルプ生産量は年間約1億8000万トン、紙は約2億9000万トンにのぼり、これを支えるため約5億5000万立方メートルの木材チップを供給している。

森林資源の伐採と、回収利用されずにごみとなる莫大な紙屑は世界的な環境問題として各国は深刻に受け止めている。

古紙の回収率はどのようにしても100%にはならないと考えられている。

図書館に永久保存される書籍、燃やすことを前提としてつくられるたばこの巻紙や紙のお棺、さらにルーフィングペーパーや石膏ボード原紙のように建材になってしまうものなどは、もはや紙としては回収不能と考えられるため、古紙の回収率の極限は85%程度だといわれている。

2000年1~6月における、古紙の品種別の回収率でとくに高いのは、新聞古紙の116%と、古段ボールなど板紙類の82%があげられる。

新聞古紙が100%を超すのは、新聞古紙が工場出荷時に比べ水分を含むのと、折込広告が一緒になって回収され、その量は新聞古紙として回収されるものの43~45%にも達するからであるが、いずれにせよきわめて高い回収率を示している。

世界各国は古紙の回収率を極限まで高めてごみの発生量を押さえ込むとともに、古紙からパルプを再生して木材パルプにかえて利用することにより、木材資源の節約、エネルギーの節約および節水を図ろうとしている。
update:2010年02月21日